いきなりですが、私は語学でもどんな勉強でもうまくいくには下記の5つが必要だと思います。
語学上達の王道 = 目的 x 手段 x 時間 x 意欲 x 環境
【目的】
第一に、何のために中国語の勉強をしたいかをきちんと見つめなおすのが大事です。
「台湾のドラマや歌手が大好きで、字幕なしで楽しみたいから」という理由で、仕事をいったんやめて語学学校に来たクラスメイトもいました。
看護師で、「中国語を話せるようになって患者さんに安心感を与えたい。」から学び始めた友人もいます。
「彼が台湾人だから」「彼女が台湾人だから」というよくあるケースもありますし、
韓国人などは「仕事に活かすために」社費で留学していました。(社費、うらやましいですね。。)
ちなみに、「語学そのものが好き、中華圏の文化が好きだから、もっと知りたい」っていう人は上達が早いです。
【手段】
次に、自分に最も合う勉強法と教材で学ぶことです。
独学の場合、特に手段の選択が重要になってきます。先生がカリキュラムを作って、先生が選んだ教材で進む語学学校と違い、自由度は広がりますが、自分に甘いと全く勉強が進まないということにもなりかねません。。
本屋さんに行くと、中国語の教材は英語の教材の次に豊富にあります。
どれにしようかといろいろ迷うと思います。
最初は何が自分に合うかわからないので、いろいろ試行錯誤しがちです。(つまり、いろんな教材を買いあさったものの、結局最後まで続かない。。という状態になっていいます。過去の私のように。。)
台湾や中国に留学予定の方は、自分が行きたい語学学校で指定されている教材を使い込むことが近道なのですが、独学の場合、選択肢はより広くなります。
台湾の歌やドラマが好きならば、そういった映像から単語力をつけていったり、
仕事で伸ばしたいなら、仕事で使いたい表現をどんどん覚えていくのがよいと思います。
自分に合った勉強法についても、本当に数々の選択肢があり、どれがいいかは人それぞれです。
音読したり、CDを聞いたりする耳派、ひたすら書く派、問題演習を重ねる派、言語交換を活用したり、バイトなどの実践で学んでいくタイプなどそれぞれです。
どの方法が一番適しているか、いろいろ試してみて、最も自分に合う勉強法を選ぶとよいと思います。
中国語をある程度学んだ私がよくしている方法はコレです。
YouTubeでテレビ、映画、Youtuberのチャンネルを見たり、歌(歌詞つき)を聞いて、印象的な言葉を調べる方法です。
調べるときにはGoogle translate、Weblio中国語をよく利用しています。
発音不明の文字の場合は、Plecoという中国語辞典アプリで、手書きで調べたり、iPhoneの手書きモードで文字を入力して意味を調べています。
【時間】
どの勉強もそうですが、きちんと集中していれば勉強時間が長ければ長いほど身に付きます。
ただし、詰め込んでも覚えられることは限られると思うので、毎日コツコツ、少しずつ中国語に触れる機会を作るのがよいです。
中国語の試験の受験レベルには学習時間○時間程度という目安が記載されています。目指したい資格とレベルが明確な方は、それを参考にしてみてもよいと思います。
音を聞くのと何か作業をすることは両立できるので、中国語の歌をBGMにして家事をしたりといったことで、マルチタスクをすることもあります。
【意欲】
学習に、モチベーションは本当に大事です。
仕事の必要に迫られた場合、お金をもらっているのでプレッシャーがかかり、それが学習の原動力になるかもしれませんが、好きで個人的に始めた勉強では、やる気を維持することがとても重要です。
特に、日本に住んでいたら、普段の生活ではよっぽど意識しないと中国語を使うことはないので、どうやって継続させていくかが課題です。
自分の学習の成果を実感するような場(中華圏への旅行や、中国語を話す人達との交流の場)に定期的に出て行って中国語で話してみることで、自分の進歩を感じてみたり、逆にできなくて焦ることで、中国語学習へのモチベーションにつなげるという方法がおすすめです。
【環境】
最後は、環境を整えることです。
語学を勉強するときは、いかに簡単にその語学環境に浸れるかが大事だと思います。
日本で独学をしていたとしても、中国人や台湾人の友達を作ることで中国語を話す環境を作ったり、
Youtubeで中国語のチャンネルを見るようにしたり、中国語のニュースをチェックしてみたりすることはできます。
それでは、私の場合の、留学前→留学中⇒帰国後 の変化をみてみましょう。
人それぞれだとは思いますが、サンプルの一つとして参考にしてみてくださいね。
【目的】 日常会話ができるレベルになりたい → 仕事や情報収集にも活用でき、友達とよりよい交流がしたい ⇒ きちんと聞き取れ話せる能力を維持したい。されにレベルアップしたい
【手段】 本と音声が中心。暗記しても活用できず。。 → 生活や友達との会話の中で新しい単語を覚える。活用の場もある。⇒ ネットや台湾で買った教材を中心に勉強しているが、自分に合った勉強法がわかっている
【時間】 中国語に向き合う時間は少なめ → 毎日3時間の授業に加え予習復習でしっかり勉強 ⇒ 平日はYoutubeなどで中国語を聞き、週末は台湾人の友達と出かけた時などに集中的に会話。
【意欲】 意欲は高いが右も左もわからない状態 → ひたすらやるぞという強い意志 → リラックスモードで楽しく続けたい
【環境】 中国語環境ほぼゼロ(どこで環境を作るかの知識もゼロ)→ 中国語に囲まれた生活(ただし、日本語環境もすぐ身近にあるのでどこまで楽するかは自分次第) ⇒ 平日や週末に中国語の環境を作っている