日本語、簡体字、繁体字での漢字の違いのパターン
分類すると、下記の3パターンがあります。
A 全部同じ
B 一部のみ違う(日本語のみ、簡体字のみのみ、繁体字のみ違う)
C 全部違う
どの漢字がどう違うのかをきちんと知ることはすごく重要です。
語学学校に留学している場合は、単元ごとに単語の書きとりテストがありますが、つい日本語と同じ字を書いてしまって間違いになってしまったり、先に日本で簡体字を勉強していたので、繁体字を書くべきところを簡体字で書いてしまったりということがあります。
例をみてみましょう。
パターン例A 全部同じ
日本語「了」簡体字「了」繁体字「了」
パターン例B 一部のみ違う(日本語のみ違う)
日本語「倣」簡体字「仿」繁体字「仿」
※日本語はちょっと複雑で、簡体字と繁体字はシンプルです。
パターン例B 一部のみ違う(簡体字のみ違う)
日本語「車」簡体字「车」繁体字「車」
※簡体字のみ、シンプルな字体になっています。
パターン例B 一部のみ違う(繁体字のみ違う)
日本語「猫」簡体字「猫」繁体字「貓」
※繁体字のみ、獣へんが複雑になっています。
パターン例C 全部違う
日本語「円」簡体字「圆」繁体字「圓」
日本語「気」簡体字「气」繁体字「氣」
※傾向として日本語と簡体字がシンプル、繁体字は少し複雑な構造になっています。
※一見すると同じ漢字にみえても、実は違う場合があるので注意が必要です。とめるかはらうか、点なのか線なのか、線の向きが違う場合もあります。
こういった微妙な違いに苦戦しているのは、私だけではないだろうなぁ、漢字を整理した本があったらなぁと思っていました。
そんなときに発見したのがこの本です。
伊奈垣圭映(いながき よしえ)氏の「ちがいがわかる対照表 日本の漢字 中国の漢字」水山産業株式会社
この本は、小学生から中学生までに習う漢字の日本語、繁体字、簡体字をなまらべ、違うものを赤字にしています。
明らかに違う漢字だけではなく、一見同じように見えてもよく見ると違う漢字についても網羅されており、とてもわかりやすいです。きちんとした違いを理解したい中国語学習者におすすめの一冊です。