台湾に住んでいるときにはまったバラエティ番組が、「二分之一強」です。
日本にも、外国人パネリストが、自国の文化や習慣を紹介する番組がありますが、そんな感じの台湾版です。
パネリストは、アメリカ人、ドイツ人、イタリア人、フランス人、ロシア人、ウクライナ人、日本人、韓国人、タイ人、トルコ人、ブラジル人などです。毎回5、6名が出てきて、それぞれの国の文化や習慣、台湾に来て驚いたこと、最近あった面白エピソードなどを中国語で面白く話すので、あっという間に40分間過ぎてしまいます。
おすすめポイント1 台湾に住む外国人あるあるを知れる
台湾に住んだからこそわかる、あるあるなエピソードを聞けます。ああ、「この人もそう思ったんだとか、同じこと経験しているんだ」とすごく共感できます。台湾に住んでない人が見ると、「へぇ。そんなこともあるのね!」という新たな発見があったりします。
例えば、帰国しても中国語の影響を受けて母国語を話してしまう。とっさに、Excuse Meではなく、「不好意思」と言ってしまったり。「Can we play basket ball吧?」と言ってしまったり。
また、鍋料理の文化(中国語では「火鍋」)について語る回では、台湾の火鍋と自国の鍋料理がどう違うかなどを話しています。日本人のパネリストである夢多 Mèng duōは、「台湾の沙茶(台湾の火鍋ソース、焼き肉のタレとしても利用する)を最初食べた時にあまり慣れない味だと思ったが、食べているうちに好きになってしまった。今では欠かせない調味料になった。」とコメントしていて、私もすごく共感しました。
おすすめポイント2 会話で役立つ中国語表現を学べる
ニュースとかドキュメンタリーと違い、バラエティ番組はトーク番組でもあるので、外国人にとって分かりやすい表現を使って話しているような気がします。なので、内容も理解しやすいです。しかも、バラエティ番組特有の字幕が随所にちりばめられているので、「こんな表現もあるんだ」と勉強になることもあります。例えば下記のような単語を、この番組で学びました。
寂寞 Jìmò さびしい この単語のように、日常の会話では使ったりする単語なのに中国語の教科書にはあまり出てこないという単語があったりします。そういった単語は、バラエティ番組を見ると自然に使われているので、語彙力強化につながります。
崩潰 Bēngkuì 日本語辞書では、「崩壊する」と出てきたんですが、イメージとしては、笑い崩れたり、驚いたりといったときにこのテロップ ”崩潰 ”が出てきます。このバラエティの「崩潰率」は高くて、おそらく、最低20分に一回は司会者やゲストが「崩潰」しているような気がします。
尷尬 Gāngà はずかしい、 害羞 hài xiū 照れる
バラエティ番組なので、このテロップが出るときは、頬っぺたの色もピンク色に加工されたり、冷や汗っぽいエフェクトがついたりします。こういうエフェクトのおかげで、意味を調べなくてもシチュエーションで、どういう意味の単語かがわかってよいです。
吃貨 Chīhuò 食いしん坊、グルメ、食べるのが好きな人
テレビを見ながらだと、「この単語を使ってこんなトークがあった」、「パネリストと司会者の間でこんなやりとりがあった」いったこともあわせて記憶に残るので、自然な使い方も学べるのがよいです。
おすすめポイント3 台湾・世界各国の文化・習慣等を学べる
各国のパネリストがいるので、「○〇人がおすすめする、〇〇国の観光地・食べ物」について知ったり、逆に、台湾の食べ物・観光地・文化習慣について、〇〇人はこんな反応だった。といったことを知れます。
また、日本語にあるけれど中国に訳せない概念、その逆で、中国語にあるけれど、日本語に訳せない概念といったものが、世界のそれぞれの言語であるので、そういった言語に関するトークもあり、面白いです。
また、外国人がどの国の人のフリをするか?というテーマの回も面白かったです。アメリカ人は海外でカナダ人のフリをすることがあるが、カナダ人は、バツが悪いときにあえてアメリカ人のふりをしたという話や、台湾人がアメリカで、都合の悪いときに(英語ができないことで有名な)日本語のフリをして難をのがれたりといった話がありました。他にも、日本人が、日本人だとボラれる可能性が高い場所で、あえて韓国人のフリをしてボラれないで済んだりといったこともあったそうです。
まとめ
台湾のバラエティ番組「二分之一強」は、台湾の文化・習慣・会話で使える中国語を楽しく学ぶのに最適なツールです。外国人の視点で見た台湾を知れる他、台湾の知らない面もどんどんわかっていくので面白いです。
エピソードが豊富にあり、Youtubeでも見れるので見てみてください。