箏と古箏

みーやん のアバター投稿者:

伝統的な音楽は好きですか?

私は以前に「箏(こと)」を習っていました。そして、台湾留学中に古箏(
Gǔzhēng )のサークルでも古箏も少しだけ習いました。日本の箏と古箏を両方弾いた経験があるので、違いや思ったこと等を共有したいと思います。

箏を習いはじめたきっかけ

私は小さいころから音楽には縁がなく、ピアノ等の習いごともせず、吹奏楽部等の音楽系の部活に入ることもなく、歌を歌うのも苦手でした。合唱でみんなと歌うのはOK、でもカラオケで一人で歌うのは恥ずかしいからあまり好きではないタイプです。でも、音楽や曲を聴いたりするのは好きでした。

そんな私が、なぜ箏に惹かれたかというと、箏の音色が優雅で美しくて、日本の伝統的な良さがあるからです。箏を習い始める前の1年間、仕事で京都に住んでいました。京都で様々な伝統的な文化に触れたことで、「日本の伝統的な文化っていいなぁ」と思いました。

そんな時、iPadのアプリでも箏を弾けるアプリがあって、線の上をタッチすると音が出る仕組みになっていました。 ピアノにも似たようなアプリがありますが、画面をタッチするのと実際に弾くのとは、やっぱり違うだろうなと思い、実際に弾いてみたくなりました。

体験教室に行ってみると、実際に箏の音を出せるってすごく素敵で、「いいなぁ」と思ったので、そのあと引っ越すまでの間、しばらく習っていました。先生が優しくて、リズム感や音楽的なセンスがなく、たどたどしい演奏をする私のような生徒にも、しっかり丁寧に教えてくれたので、私の中では結構長く続けることができました。

古箏部での経験

台湾に住み始めたら、何か現地でしかできないような経験もしたいなと思っていました。

大学のサークル紹介で知った古箏部は、日本の箏との違いを知る意味でも面白いなと思い、行ってみることにしました。違いをいろいろ発見でき、面白かったです。

まず、箏を引く時に使う爪が違いました。

日本の箏の爪は、指に巻き付けられるように革やマジックテープで輪になっており、演奏前に着けるのは簡単です。 古箏では、爪は毎回粘着テープで指に着けるので若干大変です。 ちなみに、使い終わった粘着テープは、カードに貼っておき、何回か再利用します。

楽譜もちょっと違います。日本の箏は、縦書きの漢数字の楽譜と横書きで数字の楽譜があるのに対し、 古箏では、 横書きの数字のものがよく使われているようでした。私は縦書きの漢数字の楽譜に慣れていたので、横書き数字の楽譜はちょっと慣れていないので戸惑いました。また、弦の数が多い分、楽譜の記載も違ったりしています。

次に、演奏方法が違います。
箏の場合は、平行に並んでいる弦の手前の弦から奥の弦に向かって弾く感じで、
古箏は弦を上に持ち上げるようなイメージで弾く感じでした。(結構前のことなので記憶があいまいですが、そんな感じです)

ただし、箏も古箏も、いろんな演奏方法があり、演奏記号は違っても、「この技法、わかる! 」というのもありました。

音色にも違いが出ます。日本の箏の弦が13本なのに対し、古箏の弦の数は 21本。 箏は一音一音の粒が際立っているのに対し、 古箏は流れる感じ。 古箏のほうがよりハープっぽい感じです。

日本の箏では、演奏中に音の高さを変えるときに「押手(おして)」といって、弦を押す演奏法があるのですが、 古箏は 「押手(おして)」 があまりなく、演奏が楽でした。ただし、弦の数が多くて、演奏する手が迷子になっていました。間違って、1オクターブ低い弦や高い弦を弾きそうになったりしました。

個人的には、 古箏の音色の方が箏よりも好きになりました。きちんと練習して一曲弾けるようになればより古箏のこともわかったと思います。

日本の箏文化と中国や台湾の古箏文化の違い

日本でも学校に箏曲部があったり、 箏の教室があったりしますが、箏の楽譜はピアノ等の楽譜ほどは一般的に市販されておらず、「いろんな曲を弾きたい!」と思ってもなかなか楽譜が手に入らないこともあります。

私が行っていた教室の先生はかなり柔軟に対応してくださり、「こんな感じの曲」を弾きたいといったら、楽譜を手作りしてくださったりしましたが、そのような先生がいるとは限らないので、もっとたくさん箏の楽譜が手に入りやすい環境があればよいなと思います。

中華圏では事情が異なり、古箏の楽譜PDFを無料でダウンロードでき、演奏動画も観れるサイトがあります。「最近流行のあの曲の楽譜が欲しい!」といったニーズにもちゃんと応えているなと思いました。 例えば、中国語サイトだと、ドラえもんの古箏の楽譜と演奏の音源はこちらで手に入ります。

もちろん、著作権の問題もあり、日本ではそういうことはできないと思いますが、一般の人が箏を継続する場合に、こういうサイトに近いサイトがあればもっと興味をもって箏を続けられるんじゃないかなと思います。

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