私は、中国っぽい雰囲気の曲が好きです。そんな私の好みにピッタリ当てはまったのがこの曲です。
周 杰倫(Jay Chou)が歌う「青花瓷」の曲の、「青花瓷」は、白地に青い花模様が書かれた美しい陶器のことです。歌詞が情景をイメージさせるようで、とても美しいです。
この歌詞の理解がより深まるように、サビの部分の和訳と、歌詞の一部について作詞者のコメントをのせます。
「青花瓷」のサビの歌詞 と和訳
和訳は私個人の訳なので、違う部分もあるかもしれませんが、雰囲気だけつかんでいただけると嬉しいです。
天青色等煙雨 而我在等妳
霧雨のなか、君を待つよ。
炊煙裊裊昇起 隔江千萬里
食事の煙が立ち上る。果てしなく遠く。
在瓶底書漢隸仿前朝的飄逸
陶器の瓶の底に書かれた隷書体には、前の王朝の優雅さが残っている。
就當我為遇見妳伏筆
その筆跡を通して君に出逢う。
天青色等煙雨 而我在等妳
霧雨のなか、君をまつよ。
月色被打撈起 暈開了結局
水面に映った月をつかもうとしたけれど、できなかった。
如傳世的青花瓷自顧自美麗 妳眼帶笑意
世紀を超えた中国の陶器はとても美しい。君の眼が笑っている。
「青花瓷」の歌詞「天青色等煙雨 而我在等妳」の背景について作詞者が語ったこと
この詩を作った方文山さんに、詩を作った経緯についてインタビューしている記事がありました。(記事タイトル:「天青色等煙雨 而我在等妳」という歌詞はどのようにしてできたのか?【原題】方文山那句「天青色等煙雨 而我在等你」是怎樣寫出來的?)
作詞者によると、曲を聞いて浮かんだイメージは、 霧雨が降っている江南の画像(煙雨江南的畫面)でした。
その後、中国の古美術鑑賞が趣味な友達と話しているときに、最初に思い浮かんだのは青銅でした。青銅は、愛の堅さ、サビによる年月の流れ、碑文の神秘などを象徴しています。しかし同時に、敵を殺す兵器というイメージもあるため、青銅器はナシになりました。
次に作詞者が思い浮かんだのは、 汝窯(単一の色で塗られた中国の陶器)でした。しかし、単一の色で塗られた陶器では、もろくて移り変わりやすい愛情や憎しみの部分がうまく表現できないため、却下となりました。
そして、「雨過天青雲破處,這般顏色做將來」という詩からインスパイアされ
「天青色等煙雨」という歌詞が生まれました。 「雨過天青雲破處,這般顏色做將來」は、五代後周柴世宗が作った詩で、中国の青色の陶器が空のように青く美しいさまをほめて、政治の状況も何の疑いもなく晴れ晴れした様子になるとよいと歌った詩です。
その後の詩「而我在等你 」は「天青色等(など)」の「 等妳(君を待つ) 」両方に等を使を使うことで、恋愛の中で最も無力な、待つことについて強調しています。
方文山さんの歌詞は素敵なものが多いですが、中国の文化的な教養も併せて歌詞が練られている様子が、記事から伝わってきて、よかったです。
ちなみに、最後の漢字が 「妳」であることから、女性を待っていることが分かります。 男性の場合は「你」を使います。
まとめ
古典風の歌詞で、伝統音楽を使っているけれど、現代のC-popであるこの曲はすごく美しくて、大好きな曲です。
曲を楽しむときに、歌詞が作られた背景などを知るとより曲のことが理解できるようになり、楽しいと思います。