HSK受験-繁体字から簡体字へ切り替えて大変だったこと

みーやん のアバター投稿者:

実は今年、HSKを初受験しました。最初は念のため5級から受けようかなと思っていたんですが、いきなり6級から挑戦することにしました。

HSK受験に際して大変だったことは、繁体字から簡体字への切り替えです。

問題文は全部簡体字で書いてあるので、簡体字の漢字に慣れていないと、繁体字では理解できている単語でも???となります。

例えば、繁体字の「劉」さんは、簡体字で「刘」さんとなります。大幅にディテールがそぎ落とされて、元の原型をとどめていないように感じます。本当に、同一人物(同一の意味の漢字)なのかと疑いたくなってしまいます。

読解スピード・理解の深さもこのせいで若干さがり、慣れない簡体字と向き合う必要がありました。

また、HSKには作文があります。作文は字体をそろえるなら、繁体字で書いても簡体字で書いてもOKです。ただし、作文のお題は常に、まとまった文章(簡体字)を読み、その内容を要約することなので、簡体字で書けた方が楽です。

また、繁体字で書くと下記のデメリットがあります。

1)画数が多いので、記述時間が長くなる可能性がある(限られた試験時間を有効に使いたい)

2)複雑な文字の場合、漢字忘れをしてしまう可能性がある(もともと簡体字の文章を要約するので、キーワード等を繁体字でどう書くか忘れていたりわからないと大変)

3)HSKの受験対策で通った学校の先生が簡体字で添削をしてくださっていたため、繁体字で書くと減点されてしまっていた(中国大陸式のテストなので、大陸式に切り替えた方が得策と思った)

こういった理由から、簡体字に切り替えて勉強することにしました。

ただし、焦ると普通に繁体字に切り替わってしまうんです。たくさん書いて練習していた繁体字は、逆に直すのが大変で、焦ると繁体字で書いてしまうことが多く苦労しました。特によく間違えたのは、「來 ( 来) 」 「 說 (说) 」 「 寫 (写) 」でした。日本語と簡体字一緒なのに、あえて繁体字で書いてしまう。 簡体字の簡略した文字に慣れなくて、最初はちゃんと簡体字を書いていても、途中からごんべんを略さずに書いてしまう。台湾生活2年で慣れたものを変えるのは大変だと思いました。

また、この試験を機に、今まで中国人の友達とも繁体字でのコミュニケーションを貫いてきましたが、簡体字でやりとりするように切り替えました。そうすると、たまに台湾人の友達に簡体字でメッセージを送りそうになってしまうので、要注意です。

ある程度慣れてきた今でも、簡体字は読めるけれどあまり書けず、簡略化されているパーツの筆順が分からないという問題が残っています。ただし、HSKを受けたことで、簡体字への抵抗感が薄れたので、それはよかったなと思っています。

まとめ

私は台湾で中国語を学んだので基本は繁体字派ですが、今回簡体字主体のHSKを受けて簡体字もちゃんとある程度はわかるようになりました。最初に繁体字で複雑な方を習い、後で簡体字のシンプルな字体に慣れるほうが楽だとは思いますが、それでもちょっと苦労はします。

台湾で勉強する方は、余裕があれば簡体字も少し覚えておくとよいかもしれません。混同してしまうようなら、最初は繁体字だけに集中して、ある程度できるようになってから簡体字も学ぶということでよいと思います。

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